Powder Keg Technologies株式会社（PKT）は、2021年9月、国産のサイバーセキュリティ製品を確立し、新たな選択肢を日本市場に提供したいという思いからスタートしました。私が電力業界やコンサルティングファームで経験を積む中で痛感したのは、私たちが信頼を寄せるセキュリティ基盤の多くが、海外製品に依存しているという現実でした。国際情勢が流動的な今、この依存度の高さは、社会全体にとって潜在的なリスクを内包しています。

さらに、サイバーセキュリティという分野は、対策を強固にすればするほど、業務やシステム運用に負担が生じる難しさもはらんでいます。「やらないことは悪いが、やりすぎも良くない」── そんな微妙なバランスをとるためには、脆弱性の放置や設定ミスがないかを自動的に検証し、必要な対策を迅速に行う仕組みが欠かせないと考えました。

そこで私たちは、ペネトレーションテスト（疑似攻撃によるセキュリティ評価）の全自動化を実現するプロダクト「MUSHIKAGO」を開発・提供しています。これは、国内で培われた知見と技術を基礎に、持続的・効率的なセキュリティ評価を可能とする新たなプラットフォームです。この取り組みを通じて、単なる海外依存からの脱却だけでなく、サイバーセキュリティをより柔軟かつ持続的なものへと進化させることを目指しています。

PKTは、皆さまが安心してDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進できる環境を整えるため、国産製品による選択肢の拡大と、負担が少なく、的確なセキュリティ維持を実現する仕組みづくりに全力を注いでまいります。

ー Powder Keg Technologies 代表・濱村 将人